先日 「ヲタクに恋は難しい」を観てきました
主演 山崎 賢人 脚本・監督 福田 雄一
原作も読んでおりアニメの方も見ていたのですが公開初日ツイッターでボロカスに叩かれており、「そこまでいうほど酷くなるか???」と思いもあり観に行くこと決めました。
はっきり言って原作忠実とかはまずないと思っていたので、この時点で点数が違うってことはあると思います。 僕は原作、アニメ、実写で3通りの話が観れたら満足だと考えていますので。 漫画通りなら漫画読んでりゃ良いだろ
最初に言います 感想としては90/100です
控えめに言って良作品ですね。
皆さんも是非観にいって欲しいです
ストーリーは ヲタクを隠したい腐女子とゲーマーである事を隠していない男の恋愛でー
これだけだとまあ普通以下の作品なんですけど
ここにヲタク要素とミュージカルを加える事でとても面白いものに仕上がっています。
ただミュージカル自体が長く多いなあと思ってしまったので10点減点していますがここは好きな人はこの長さでも足りないぐらいなのかなってのを考えたら全然苦にはなりませんでした。
今回は役者の演技は置いておいてこのタイトルにもあるヲタクという部分で感想を書きます。
時々ニコニコ動画のコメントのように台詞やその時の気持ちが流れてくるのですがこの演出見たときにもう100点あげたいぐらいでしたね。
ニコニコ動画といえばオタクの見てるサイトみたいな印象がありますので
さっそく各場面で心に残った部分
ネタバレです
まず最初の開幕ミュージカル
ビッグサイトバックに主演とコスプレイヤーが踊るんですが、そのコスプレが各世代の人気キャラを集めていてとても良い感じでした。
古いキャラばっかとか逆でもなく満遍なく出す事で誰が見ても「このキャラわかる」ってなるのは1世代を限定せず幅広い層が見る映画では凄く良いと思います。
・ヲタク禁止デート
ヲタクを隠そうとする女のために男が提案したものなんですが結局ところどころでついつい口に出してしまうんですよね。これはこの後の感想でも連呼しますがヲタクだなぁと感じました
・仲間と感想を言い合う
コミケで本を売った後買い子(?)をしてもらった友人と感想等を言い合うシーン 普段Twitterとかでリプ欄がつながるやつ あれがそのまま台詞で表されてるような感じ ここもまた良き
仲間内で感想を言い合いヒートアップして次作のアイデアになったりするのもよく見る光景なのであるあるなのかなあと 僕自身はそういう創作はしないので次につながるかどうかだけは体験談でわかりませんでした。
・居酒屋
女が会社の打ち合わせで居酒屋に行くのですがそこでたまたまコスプレイヤーの友達グループと遭遇します。 今はイベントの日に限りコスプレしたまま入れる店とかあるんですね。
初情報で凄く新鮮でした。周りがスーツだったりする中での事なので凄く浮いて見えてるのも大好きな演出の一つです。
ここでのコスプレイヤーは4人 全員FGOのキャラで順番に台詞を言っていくのですがここで順にクオリティが下がっていく 最後はもう絶対お前プレイしてないだろ!みたいなコスプレイヤーが出てきてここが一番「あるなぁ」と
2次創作において原作再現度はピンキリなとこがあるのでそれを何気ない居酒屋のシーンで表現しているのは驚きました。 感激
・趣味を合わせようとする男
腐女子の女とは違いほぼゲーム アニメはジャンル外の男がバスでの会話を機に趣味に寄せようみたいなことを始めます。 いきなり有給を取り
友人(ドルオタみたいな奴)に頼みライブに行きオタ芸を覚え、部屋を女みたいなグッズまみれの部屋にします。 結局この行動は空回りに終わるのですがこういった行動をやってみようという精神はすごく大事で見習いたいと思います。
ジャンル外のモノに手を出すっていうのはなかなかしないと思うので。
またこの時「パラダイスでしょ」と言いながら女に紹介した部屋は男オタクの好きそうな女の子いっぱいの部屋なのですが置いてあるモノがFGO、ガルパン、アイマスなど見事にそこらのオタクが好きそうなモノ上位作品とりあえず詰め込みました! って出来で最高 1000000点
もう求めていたものの全てが詰め込まれていると言っても過言ではありません。 良い意味で気持ち悪く笑わせてもらいました。
またこの時友人とライブに行くのですが
30代行き遅れ地下ドル生活みたいな女性が歌っていてそれを応援するヲタ集団の図がすごくツボでした。 名前が出てたんですが実在するアイドル声優なのかそれとも地下ドル引っ張ってきたのかは知りませんがヲタクの好きそうな顔の女が1人で歌ってそれをヲタ芸で支える集団
もうまさにヲタク100%じゃないですか。
人選、演出、演技どこを取っても悪い部分が見当たらない
・ED
ヲタクこういうの好きでしょ と言わんばかりの曲 最後まで飽きさせずヲタクを表現するのは凄いです。 このままだったら締まらない映画かもだったけどその後しっかりしたEDもするので
安心しました。 最後のエンドロールはおふざけなしできっちりやって欲しいので
ヲタクというものを一般の人々に紹介するには十分すぎる作品だったと感じています。
出てくるもの、演出、台詞 全てが THE ヲタク
良い意味で気持ち悪く笑える作品になっています。
ヲタクを気持ち悪く描くことは勿論簡単なんですが不快にさせる気持ち悪さではなく別の意味で気持ち悪い演出が多く見ていて凄く気持ちのいいものでした。 コスプレとか腐女子なんてものはどう考えたって気持ち悪い塊なのでそこをいかに実写で万人ウケする不快感のない気持ち悪さにするかってのは気になっていたのですが
スッキリしました。 これこそヲタク映画だなと
これを超えるヲタク映画は現れないんじゃないかなとさえ感じさせてくれました。
まだまだ語れる要素は大いにあると思うので私生活が落ち着いてまた暇ができたら絶対2度目をメモ持ちつつ見に行きたいです。
これは令和2年の開幕に相応しく今年一年語りつくせる素晴らしい作品です。
作ってくださった監督、スタッフの方々に感謝
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