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ガンダムの映画を見に行った話

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先日公開された「機動戦士ガンダムSEED FREE DOM」を見てきました。 その時の感想を簡単ながらまとめておきます。

 

《始めに》

僕自身ガンダムという作品はいまだに殆どよくわかっておらず、鉄血を見たりこの前やっていた水星の魔女という作品を3話まで、映画はハサウェイとククルスぐらいしか分かりません。

SEEDについてもパチンコ打ってたからそれで名前知ってる程度で、しかもクソ台だと愚痴愚痴言ってるようなアレなので

じゃあなぜこんな何もわからないような知識しかないにも関わらず、映画を見に行くことになったのか

 

元々映画館で観るのが好きで、上映したものはなるべく映画館で観るべきだというのがありました

 

そんな中Twitterでえらく盛り上がってた作品がこのガンダムでした。普段ツイートしてないようなアカウントまで出てきてこれの話ばっかしてる

それで流石に気になっており、「まあ2月中旬ぐらいに時間があれば用事ついでに観に行くかあ」と思うようになりました。その段階では優先順位の高い映画ではなく他に観ようと思ってたモノがいくつかありました

 

そんなこと考えてた先日こんなツイートが流れてきました。

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なんなんですかこのどえらいかっこいいガンダム

これが映画に出てくるやつだと聞いて突然優先順位がトップになりました。 このタイプのガンダムが好みなので行くしかありません。 

というわけで30日に観に行ってきました。

 

本当になんも知らないオタクの適当な殴り書き文章なので、許して欲しいと予防線だけはめちゃくちゃに張り巡らせておきます。 怖いので

 

 

《感想》

結論から言うと凄い作品でした。 もう満点

あまりに刺さる事されて泣いてしまったので、

これは文句なしの名作とさせていただきます。

 

正直ストーリー訳わからんし、適当にドンパチしてくれりゃそれで良いかなと思ってたのですが、想像の数倍惹き込まれてしまいました。

なぜこんなにもこの作品に惹かれてしまったのか

 

 

一番大きいところはアグネスという女です。

先程あげたギャンシュトロームの操縦士で

この子が居なければここまでの点数は出していなかったと思います。話がよく分からなかったかもしれませんので 

第一印象はこの子はとにかく承認欲求に飢えていて、男を自分を着飾るアクセサリー程度にしか思っていない。そんなふうに感じました

自分の上司の恋人を取ろうとするやばいメンタルだし敵の男にすぐホイホイついていくし

まあついていったところであの子が手を出してくれたかというとダメそうですけど

そんなヤバい性格の女の何が良かったのか

元々こんなイかれたような性格の女が好きというのもありますが、この存在そのものがFREEDOMという作品がどういうモノなのかを表しているように思えて話を自分なりに理解できたので

彼女を通じて僕が感じたモノ

それが「愛」というキーワードでした

劇中のキャラについてとか関係やストーリーについて色々な面で僕の目では彼女が作品のナビゲーターをしてくれたように思えました

 

シンという子を中心にルナマリアという子と絡むのですが、そこで外見や才能しか見てないアグネスと性格などを見ているルナ

これはあとからフォロワーに教えてもらったのですがこの作品が遺伝子の物語であるとの事で

先程の事も遺伝子で作れる「外見」とそうではない「内面」でこの作品は「人は一面的の優劣で愛し愛されるものではないよ」という事なのかなという風に感じました。

 

この子は本当に誰からも必要とされず敵に寝返って、挙句散々シンに対して「後ろから斬りつけるような奴」だの「フリーダムキラー」と言っていたにも関わらずまんま同じ事をするなどもう救いようのない事をしていますが、最後の決戦でルナに「それがどうしたの?」的な事を言わせており、ルナという女の芯の強さを見せてもらいその口で「好き」とハッキリ言わせたあたりは本当に素晴らしいと思いました。互いに強い愛を持ったモノ同士なのにここでしっかりボロ負けするところは愛は愛でも自分の為のものではなく「誰かを心の底から愛そう」というメッセージなのでしょうか

最期に死なず手を差し伸べられていたところは「今は誰からも必要とされていないけれど、必要としてくれる人がどこかにいるかもしれない また不必要だから死ぬわけじゃない」と言っているようでした

このキャラに関してはもう少し深い話とかないんでしょうか 本編にあるのかな?とは思ったけどそれにしては初めて出てきましたみたいな話してたのが変なので小説とかですかね?

シンにえらく突っかかてたのとか成績の話持ち出してくるの昔は自分の方が上だったのに下だと思ってたやつに越されてるのがよほど腹立たしいのかなとか色々考えてしまうので

なにかあったら嬉しいな〜と

これは本当に完全なる妄言なんですけど、ここまでナビゲーターみたいだのこの子が今作の全てみたいな事言ってきたんですが、この子は本当にSEED FREEDOMにおいて「役割が無い」という事を体現したキャラクターなのではないでしょうか 役割がどうたらこうたらと言っている今作において一切役割を持たない

このストーリーにおいて彼女が居なくても問題ないぐらいあらゆる点において彼女の存在関係なくそのまま話が進んでいく

役割役割と言っているが、そんなものに縛られる必要はないんだよという事を彼女を通して見ている人に伝えているような気がしました。

要らなくない?と思われそうなキャラがしっかり居る こんな事勝手に考えて1人で感動してました。役割が無くたってしっかりキャラとして存在していてここまでヒトの心を掴んでくるわけですから

 

次のポイントはイングリットです

彼女は敵側で出てきたキャラだったのですが、もう彼女に泣かされてしまったので

 

まず髪の色が青いという事ですね。

これは初めではなく途中から思っていたのですが、青い鳥をモチーフとしているのではないでしょうか 願望からくるこじつけなのですが

今作が愛の話であり、ラクスがヒロインなら彼女は裏のヒロインだと思いました。

 

敵チームのオルフェを愛する少女

彼らはアコードという集団であり、遺伝子操作で産まれたテレパシーのような能力で人の心を読める完全な存在のようだったと記憶しています。

その中でも良心的な行動を取るのが彼女でした

運命や宿命を予め決められたモノとしては失敗作のような感じがします。 

彼女がいつ頃からオルフェを愛していたのかは分かりませんが、心を読める存在相手に隠し通したというのは自分の想いを必死に奥底に隠し続けて生きてきたのではないのでしょうか

仮に伝えたとして自分の事を想っていないオルフェには届きそうになく、そうでなかったとしても彼らにとって絶対的な存在になっているアウラがそれを許さないと思うととても辛いです

アコードが自由のない人生を送っており、劇中で出てきたデスティニープランという計画における間接的な被害者なのではないかと

その中でも「愛」を知ってしまった彼女の苦しさは思うだけで辛いものがあります。

最期にオルフェに寄り添う形になったシーンで泣いてしまいました。心中で死んでしまうのですが、最後にあのような表情が出来た

その事でもう耐えきれなくなってしまいここで途中から青い鳥のようだと感じていたピースが埋まった気がして余計グッときていました。

 

なんであんなオルフェに惚れたのかは分かりませんし、本当に勿体無いほどに良い女性なのですがその分からないという事理屈では説明のつかないような事こそが本当の「愛」なのだと

許されない行為をしてるからこんな事を言うのはおかしいのだけど、彼女が救われた世界があって欲しいと思ってしまいます。

 

オルフェというキャラについても

この子もすごくいいキャラをしていました

イングリットと同じアコードの一員

自分に寄せられた思いが目に映らないぐらいラクスに執着する男

彼については敵なんだなという事は分かっていつつも、初めはこんなテンプレみたいなキザなセリフを吐くキャラがいるんだなあと思っていました

キラとの戦闘で彼の存在がとても響きました。

「なぜ誰からも愛されない」 このセリフから始まったラクスとの会話 詳しい言い回しはうろ覚えなのですが、「誰かが貴方を見ています。 あまりに近くて気づかない誰かが」と伝えるシーン

イングリットの所でも書きましたがここで本当にこれは青い鳥なのだなと確信しました。

初め出会った宮殿は贅沢な御殿であり、彼女を連れ去って監禁し押し倒して手籠にしようとするシーン そのまま性行為に及ぶつもりだったのか

そうだとしたらこれは子どもの産まれる「未来の国」です。 しかしそのどちらも青い鳥は手に入りません 必ずダメになってしまう

そして最期にラクスから伝えられる「近くて気づかない誰か」 これがイングリットである事は明確 これこそお話通りの結末です。

2人に教えるのも魔法使いの女性でした。

こんな最後に一気に持っていかれるとは思いませんでした。 

アウラに子供たちと言われていたにも関わらず、「誰からも」というセリフを言えるあたり内心では彼女には愛されておらずなんだと思われていたのか 道具なのかそれとも 

その事に気づいていたのかもしれないと思うと辛いです

死に際に彼の元にイングリットが微笑みかけます

ここでやっと思いを伝えた彼女 その愛に気付かぬまま死んだのか、それとも最後の最後に「愛」に気づいたのか そのあたりは描写がなく神のみぞ知ると言ったところなのでしょうか

彼の最期は今作一番の泣きポイントでした

 

他には戦闘シーンなどの描写ですが、序盤から民間人がかなりの数犠牲になっておりえらく規模がデカいのだなあと

途中で死者数が出るところがあったような気がするのですが、そこで衝撃を受けました。

また核兵器で人が消えるシーンやレクイエムですぐ消えるのではなく一度ヒトの形のまま黒くなるシーンが日常を瞬時に変えていて震えました。

こういう描写があると思っていなかったので

 

ガンダムの戦闘シーンはもうなんかよくわかんないけど、ど迫力だったに尽きます。 突然語彙力ゼロみたいになったけど本当に見た目じゃ誰が誰だかさっぱりわからないので

ストライクとかフリーダムガンダムが居るのは知っているが、それも違いが分からず上からくるか横から来るか 赤か金かぐらいなので

それでも乗ってる奴の声とか顔が分かるからなんとかなってるといった次第です。

その中でも一番笑ったのアスランでした。

数少ない名前わかるキャラだったんですけど、あんな好き勝手自由に動いてるとは思いませんでした。 

いきなり赤いハンドミキサーみたいなガンダムで暴れ回るし、生身でも殴り合うかと思えばめちゃくちゃボコボコにするし、もう煽り散らかすしで途中ハンドミキサーガンダムからカッコいいガンダム出てくるの流石に笑った

ガンダムマトリョーシカはずるいだろ

挙句戦闘中に女の事考え出すしもうなんなんだこれ 敵が可哀想になってくる

こいつが一番freedomなんじゃないですか?

 

シンって言う子も凄かった

普段はなんかルナのペットとか先輩の忠犬みたいな事してるし喰い方も小学生みたいなのに戦闘になるとあんな顔すんの反則じゃないですか?

可愛いとかっこいいを両立させたらオタクは死んでしまうのでやめて欲しいです

戦闘面では前半はまあ負けるなと思ってたけど後半あんな突然分身だのしてめちゃくちゃに暴れるとは

前半も前半でなんか尊敬する先輩の真似して慣れない戦い方してんのかなみたいな感じがありました。それに比べて後半の戦い方なんか全然違った気がしたのでそう感じたのですが、乗るガンダム変わっただけでこんな変わるもんなのかなと

こいつのシーンで出てきたバケモノみたいな女が誰かは謎でした

アレがこの子の心の闇みたいな事なってたけどエグすぎだろ どんだけ深いんだよ

 

戦闘シーン以外の描写もとても丁寧に作ってあるのかな? そう思ったのは最後のシーンで

2人が服を脱いでたのも、役割を持つ制服を脱いで産まれたままの姿、ありのままで愛し合うみたいな表現なのかなと思ってとても良かったな〜と

 

《まとめ》

全編通して純愛だけじゃない色々な愛の形を見せてくれる作品でした。 

敵味方問わずに紆余曲折あれど最期はそこに愛があり一貫して分かりやすく感じたのでとてもいい映画だったと思います。

僕自身SEEDのこと何もわからないに等しいので、こんな高い点数つけてます もしテレビを見ていたらまた変わっていたかもしれませんが、この経験は一度しか出来ないものなのでとても有意義な時間でした。 

 

ちなみに一番エロかったのはアグネスです。

ああいう女が心底好きなタイプなので

 

最後に

ありがとうTwitter

この映画を教えてくれて

 

ありがとうギャンシュトローム

この映画に行くきっかけをくれて

 

ここまでただただ長いだけの拙い文章を読んでいただき、ありがとうございました